御蔵島へのアクセスは?ワーストクラスの定期船就航率をカバーできる方法はある?

御蔵島のアクセス

寝付きイルカの居る御蔵島は、都内なのに野生のイルカと泳げることで人気の離島です。

しかし、離島といえば秘境の島も多く、難点はアクセス方法ですよね。

御蔵島も例に漏れず、アクセスについてはなかなか難儀な問題です。

残念なことに、御蔵島は伊豆諸島の中でも1位2位を争うほどの”船の就航率の悪さ”で有名です。

旅行者・島民といった多くの人がメイン使用する大型船は、条件付き出航が当たり前の島なのです。

「なかなか休みが取れないけどどうしても行きたい!」

そういう方は特に、いろいろなアクセスの仕方があると嬉しいものです。

そして、御蔵島にもいくつかのアクセス方法(交通手段)があります。

このページでは、御蔵島への基本の交通手段から裏技的な交通手段まで、メリットやデメリットなども交えてご紹介いたします!

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御蔵島へのアクセス方法

伊豆諸島の島々へは東京(竹芝)から客船が就航していて、船で行き来することがメイン手段となっています。

御蔵島には空港がないので飛行機での移動はできませんが、実は空からのアクセスもあるのです。

まずは、どのような交通手段があるのかについて見ていきましょう。

大型客船「橘丸」(東海汽船)

御蔵島への代表的なアクセス方法としては、大型客船の「橘丸があります。

東京(竹芝)と八丈島を結ぶこの船は島民の足としても多く利用され、観光客のほとんどはこの船で来島します。

橘丸は毎日竹芝桟橋を夜に出発し、三宅島を経由して翌朝早朝に御蔵島に到着する夜行の定期船です。

その後、八丈島に向かい折り返して上り航路となります。

御蔵島にはお昼頃に、終着の竹芝桟橋には夜に到着するという運行スケジュールです。

夏の期間の上り航路のみ、伊豆大島にも寄港します。

<橘丸時刻表> ※2019年7月現在

東京
(竹芝)
三宅島 御蔵島 八丈島 御蔵島 三宅島 伊豆大島
※夏季のみ
東京
(竹芝)
22:30 翌5:00 5:05 5:55 6:00 8:50 9:40 12:30 12:35 13:25 13:35 16:10 16:20 20:45

なお、最新の時刻表については東海汽船のホームページにて公開されています。

ここに掲載した時刻は古くなってしまっている可能性がありますので、正確なものはそちらでご確認ください。

飛行機 or ジェット船+ヘリコプター

夜行の大型客船「橘丸」以外のアクセス方法としては、近隣の島を経由し、東邦航空「東京愛らんどシャトル」のヘリコプターを使って行く方法があります。

御蔵島にもヘリポートがあり、次の3パターンで行くことができるのです。

  1. 八丈島からヘリコプター
  2. 三宅島からヘリコプター
  3. 大島からヘリコプター(三宅島乗り継ぎ)


引用:photoAC

八丈島からヘリコプター

八丈島へは、羽田空港からANAの飛行機が就航しています。

八丈島からは東邦航空が運営する「東京愛らんどシャトル」というヘリコプターに乗れば、空路のみで御蔵島に行くことができます。

三宅島からヘリコプター

三宅島へは調布飛行場から新中央航空の飛行機が就航しています。


引用:photoAC

三宅島からは、東京愛らんどシャトルのヘリコプターに乗りかえることで御蔵島に行くことが可能です。

大島からヘリコプター(三宅島乗り継ぎ)

乗り継ぎの時間の関係や空の事情により直接三宅島に行けない場合、竹芝あるいは久里浜、熱海、伊東から高速ジェット船で伊豆大島まで出たのち、東京愛らんどシャトルのヘリコプターを乗り継いで行くという手段もあります。


引用:photoAC

高速ジェット船以外に、調布飛行場から新中央航空の飛行機も伊豆大島に就航しているので、三宅島や八丈島からのアクセスと同様に空路のみで行くことも可能です。

どちらにしても1アクション増えてしまうので最終手段的にはなりますが、覚えておくと有事の際に役立つかもしれませんね。

御蔵島へのアクセス方法

▪︎夜行船での行き方

  • [竹芝]- 夜行船<7時間25分> -[御蔵島]

▪︎飛行機やヘリコプターを利用した行き方

  • [羽田空港]- 飛行機<55分> -[八丈島]- ヘリコプター<25分> -[御蔵島]
  • [調布飛行場]- 飛行機<50分> - [三宅島]- ヘリ<10分> -[御蔵島]
  • [竹芝]- 高速船<1時間45分> -[伊豆大島]- ヘリ<20分> -[三宅島]- ヘリ<10分> -[御蔵島]
     ※高速船については、久里浜から伊豆大島:1時間、熱海から伊豆大島:45分、伊東から伊豆大島:35分
  • [調布飛行場]- 飛行機<25分> -[伊豆大島]- ヘリ<20分> -[三宅島]- ヘリ<10分> -[御蔵島]
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ダイビングショップなどのツアーで三宅島からドルフィンスイムへ

上の項では、個人で手配するオーソドックスなアクセス方法をご紹介しました。

もうひとつ、少々裏技のような感じもありますが別の方法をご紹介いたします。

それは、三宅島でダイビングをおこなうツアーとセットになったドルフィンスイムに申し込むという方法です。

主に滞在は三宅島になることが多く、三宅島から小型の漁船などで御蔵島に向かいます。

だいたい片道50分程度で行くことができるので、橘丸の就航率を考えた場合、ダイビングもあわせて楽しめる三宅島泊のツアーも選択肢のひとつとして計画してみるのも手ですよ。

ダイビングにはライセンスが必要ですが、ライセンスを持っていない人でも「体験ダイビング」で参加することができるプログラムも多くあります。

これを機に、憧れのダイビングにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

以前、わたしもこのようなツアーに参加したことがあります。

船酔いとはまったく無縁で、船での移動が大好きなわたしにとっては最高なひとときでした。

夏の時期で台風や低気圧もなかったようで、揺れると噂だった漁船もさほど揺れず、同乗していたメンバーで船酔いした人はいませんでした。

海が穏やかであれば、三宅島-御蔵島間はあっという間という印象です。

メンバーの中には、ダイビングをしたことがない人が2人ほど参加していましたが、三宅島の綺麗な海で体験ダイビングをして海の中の世界にとても感動している様子でした。

このようなツアーは、御蔵島の宿泊先を自分で確保できなかった場合などの代替手段としても使うことができます。

御蔵島は宿泊施設が少ないので助かりますね。

御蔵島に滞在するという意味では違うかもしれませんが、
隣の島の三宅島も堪能しつつ、御蔵島でのドルフィンスイムもできるので、ある意味とても贅沢なことかもしれません。

とはいえ、三宅島からは片道1時間弱の船旅となるため、船酔いをしてしまうなど船が得意でない人にはあまりおすすめできません。

大型船と違い、漁船は案外揺れます。

御蔵島に到着したら終わりではなく、そこからメインのドルフィンスイムをおこなうことを念頭に計画することをおすすめします。

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それぞれのアクセス方法のメリット、デメリットは?

小さな離島「御蔵島」へのアクセス方法をいくつかご紹介してきました。

それぞれのメリット、デメリットはどうなのでしょう。

夜行の大型客船「橘丸」のメリット/デメリット

メリット

  • 交通費が安い
  • 定員が多いため予約を取りやすい
  • 夜行なので、現地での時間を有効に使える

デメリット

  • 就航率が低い
  • 移動時間が長い

空路(飛行機・ヘリコプター)を利用する方法のメリット/デメリット

メリット

  • 空からのほうが船よりも就航率が高い
  • 短時間で移動可能
  • 天気がよければ空からの景色も楽しめる

デメリット

  • 交通費が高い
  • 定員が少ないので海が荒れそうな場合は争奪戦になる可能性あり
  • 乗りかえの手間がかかる
  • 荷物の制限がある

端的に示すと、このようなメリット/デメリットがあります。

やはり、費用面でいうと圧倒的に船のほうが安く行くことができます。

当然ですが、乗り継ぎがない分、また1便で運べる人数の桁が違う分、金額としては1/2以下になるのです。

しかし、就航率については桟橋の立地条件や海況が大きく影響するため、どうしてもヘリコプターにはかないません。

過去のデータによると、大型客船の就航率が20%台の月でもヘリコプターは100%近い就航率を誇っています。

台風などのよほどの悪天候でない限り、ヘリコプターが欠航することは少ないようです。

大型客船
(竹芝〜御蔵島)
¥9,500〜 ※2等船室の場合
飛行機+ヘリコプター
(羽田〜御蔵島 八丈島経由)
¥25,160〜 ※ANA スーパーバリュー(最安値)の場合
飛行機+ヘリコプター
(調布〜御蔵島 三宅島経由)
¥23,270
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御蔵島へのアクセス方法まとめ

空港がなく、大型客船をメインの交通手段としている島なので、海が荒れてしまったら行くことも帰ることも困難な場所であることは否めません。

それでも、内地と行き来できる方法は実は複数あるということをおわかりいただけたと思います。

なかなか仕事の休みが取れない、そんなに家を空けられない、などとそれぞれ様々な事情を抱えているため離島への旅行に踏み出せないということも多いと思います。

でも、方法はひとつだけでなく何通りかの手段があると知っているだけで、往復の足についての不安は取り除くことができますよね。

基本は橘丸で往復するプランを立てておき、万一、「どうしてもその日に島に着きたい」あるいは「家に帰りたい」という場合に空の手段を利用して切り抜ける、というのが良い方法でしょう。

もし、日程の調整がむずかしいのに船が欠航しそう!というような場面に遭遇してしまったら、慌てずこれらの手段をうまく組み合わせ、至福のドルフィンスイムを楽しんできてください。

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