ロードバイクやクロスバイクのメリットのひとつは「持ち運びのしやすさ」です。
ロードバイクの大会に参加するときはもちろん、観光地まで電車や車で移動して、観光地でのサイクリングを楽しむといった楽しみ方も増えてきました。
ロードバイクやクロスバイクをバラして専用の袋に入れて、電車などの公共交通機関を利用して移動する「輪行」も徐々にふえてきましたね。
僕はクロスバイクやロードバイクを運ぶときは、もっぱら大会参加のための車移動が主となっています。
自転車を車に載せて移動すると、行動範囲が広がり、普段走れない道も走れるようになるので楽しみも広がるのですが、自転車を車に載せて運ぶときはいくつか注意したいポイントがあります。
自転車の破損を防ぐのはもちろん、長く大切に乗るために必要なことなので、ぜひ注意してみてください。
自転車を車の外に積むのはNG
世界のロードレースでは当たり前のように見る、自転車を車のキャリアに積んで運ぶ方法。日本の高速道路などでもたまに見かけたりします。
ですが、
自転車を”車の外”に積んで移動するのはおすすめしません。
個人所有の場合、リスクが高いからです。
ゴミや石で自転車が傷つく
車外に積む場合、ルーフキャリアをつけて車の上に載せるか、リアキャリアをつけて車の後ろに載せるかするのですが、どちらにしても自転車が傷みます。
車の時速が60km/h、高速道路などの高速走行の場合は100km/hにもなります。
空気中のゴミや埃、自動車がはねたゴミや石などが自転車に当たると、結構大きな傷になったり、場合によってはパーツが破損します。
落下の危険性もある
また、どんなにしっかり固定しても、高速時の風の抵抗は強く、自転車が落下する危険性はゼロではありません。
実際、自転車の固定が甘く、今にも落ちそうな車を高速道路の走行中に見かけたことがあります。
ルーフキャリアに載せるにしても、リアキャリアに載せるにしても、自転車の存在に注意しながらの運転になりますし、万が一落下した場合は、自転車の破損だけではなく、他の車への被害・影響も考えなくてなりません。
自転車を車の中に積むときの注意点
ここでは、ロードバイクやクロスバイクを車の中(車内)に積むときの注意点をご紹介します。
これだけは注意してほしいということなので、大事な自転車を守る意味でもぜひ注意してみてください。
自転車はしっかり固定する
縦置きできる車の場合は、しっかりとチューブやロープなどで固定すると思いますが、自転車をバラして横に寝かせる場合も固定が必要です。
大抵の自動車の場合、前輪を外せば横に寝かせて自転車を載せることができます。
横に寝かせると一見大丈夫なような気になりますが、運転中のカーブや発進・停止で自転車が結構動きます。
自転車が動くと運転してるとき気になってしまうし、何よりディレーラーなど壊れやすい部分の破損につながる可能性もあります。
自転車を横に寝かせる場合でも、自転車の周りに物を置いたりチューブやロープで固定して、自転車がずれて動かないようにしましょう。
ウェスやタオル(タオルケット)などで汚れに注意
これはロードバイクやクロスバイクに乗っているチャリダーならわかると思いますが、自転車って意外と汚れますよね?
気づかないうちに油汚れがついていたり、走行中の泥はねがついていたり。
車に載せるときも一緒です。
チェーンやギアに塗った潤滑油や走行後の泥はねが車内を汚してしまいます。特に潤滑剤が内装につくと掃除をしてもなかなか落ちません。
チェーンやギア周りなどはウェスやタオルなどで覆っておいた方がいいでしょう。
僕はいらなくなったタオルケットを、チェーンやギアを中心に自転車全体を覆うようにかけて移動しています。
また、自転車を載せるトランクには、ホームセンターなどで売っているブルーシートを敷いてから自転車を載せるようにしています。
汚れが気にならない、、、という人なら必要ないかもしれませんが、ウェスやタオルでチェーンやギア周りを保護することも、移動中の破損防止ができて一石二鳥ですよ!
ディレーラーには細心の注意を払う
ディレーラーやチェーンなどコンポーネント部分は非常に壊れやすい部分です。
自転車のすべてに直結する、まさに「心臓部分」であり、値段が高くて壊れやすい。それが僕のコンポーネントのイメージです(笑)
僕のイメージはさておき、横に寝かす場合の注意点。
横に寝かせて積むときは、必ずチェーンのある右側を上にして寝かせます。
また、汚れ防止でご紹介したとおり、タオルケットなど柔らかいもので覆って保護することも有効です。
個人的にはタオルケットは何かと使えておすすめです。
ディレーラーやコンポーネントをぎゅーぎゅー締め付けるのもよくありませんが、優しく巻く程度の保護をするだけで、車移動での破損が劇的に防止できます。
自転車を車で運ぶときのまとめ
今回は、ロードバイクやクロスバイクなどスポーツバイクを車で運ぶときの注意点をご紹介しました。
スポーツバイクは値段の高い乗り物です。
そして、高い部品ほど簡単に壊れやすいという弱点があります。
特にディレーラーやコンポーネント部分は携行時に破損するケースが多いです。
自転車を運ぶときは、自転車を傷つけないよう・破損しないよう注意して運んでほしいですが、まずは今回ご紹介したことだけでも実践してみてください。