御蔵島に行くならベストシーズン以外ありえない!自信をもっておすすめする理由とは

イルカの棲む島、御蔵島。

東京(竹芝)から船で7時間半、東京都でありながらイルカと遊べる人気の離島です。

ここは、離島と言っても常夏の島ではありません。

また、島の形状から船が着岸しやすい時期もある程度限定されてしまいます。

それらを踏まえると、御蔵島はベストシーズンを狙って行くことを自信をもっておすすめします!

そこで気になるのは、「ベストシーズンはいつなのか」ですよね。

ここでは、最適な時期について、その理由もあわせてご紹介いたします。

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御蔵島のベストシーズンはいつか

御蔵島のベストシーズンをあげるとするならば、ずばりドルフィンスイムのできるシーズンのうち6月〜10月でしょう。

イルカたちは島の周囲で暮らしているため、御蔵島には間違いなく一年中います。

しかし、晩秋から初春にかけては水温も低く、また冬は荒れることが多いのが伊豆諸島の海。

さらに、東京都のエコツーリズム(※)のルールにより、ドルフィンスイムやドルフィンウォッチングができる期間は毎年3月15日から11月15日と決められています。

その中でも、気温・水温がそこまで低くなく快適にイルカと泳ぐことができるため、6月〜10月がベストというわけです。

3〜5月、および10〜11月はイルカが至近距離で遊んでくれたり、一緒に遊んでくれる時間が長いなどの確率が高いともされていますが、水温が低く、波が高いことが多いので、コンディションとしてはあまり良いとは言えません。

どちらかというと初心者よりもリピーター向きの時期と言えるでしょう。

※エコツーリズム
エコツーリズムとは、旅行や観光を通して動植物などの自然環境や文化、歴史といったものを学び、保護したり大切に守りつつ観光資源を利用することを目的としているものです。

東京都版エコツーリズムでは、小笠原諸島と御蔵島でそれぞれ協定を結び「小笠原諸島のエコツーリズム」および「御蔵島のエコツーリズム」として利用ルールなどを定めています。

「御蔵島のエコツーリズム」では、村の条例として村長が定めた保全促進地域にて観光を行う場合の要件が定められています。

  • 観光客の立ち入りには東京都認定ガイド資格保持者の同行を必須とすること
  • 利用時間は5:30〜17:30までの間
  • 1出港あたり遊べるのは3時間まで
  • 1日あたりのドルフィン船の数は45隻まで(御蔵島船:30隻/三宅島船:15隻)
  • ガイド1人あたりの客数はスイムの場合は13名、ウォッチングの場合は船の法定定員数まで

といったことが決められた上で、ガイドが行われています。

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ドルフィンスイムに最適な時期をベストシーズンとする理由とは

ドルフィンスイムに最適な時期をベストシーズンとするのには、二つの理由があります。

もう少し詳しく、その理由について見ていきましょう。

ドルフィンスイムが島遊びのメイン!

イルカの生態系に悪影響が及ばないよう、御蔵島ではタンクを使用するスキューバダイビングは禁止されています。

また、島の形状的に砂浜などはなくどこも断崖絶壁となっており、海水浴や磯遊びなどもできる場所があまりありません。

そのため、御蔵島にはドルフィンスイム以外では目立った観光資源はほとんどないと言っても過言ではないのです。

伊豆諸島固有の動植物が多く自然が豊かなため、多少はトレッキングを楽しむこともできます。

とは言っても、島自体が小さいのでその範囲も広くはありません。

つまり、ドルフィンスイムが御蔵島における島旅のメインイベントとなるため「ドルフィンスイムのベストシーズン=御蔵島のベストシーズン」ということになるのです。

海が荒れる冬の着岸率は4割以下!何日も船が来ないときも

御蔵島は「丸」に近い形状で湾になっている場所がありません。

海にぽっかり浮かぶ離れ島、といった感じでしょうか。

そのため、桟橋は海に突き出すように作られています。

波や風を遮るものがなく、海が荒れるときは直接桟橋に高波がかぶってしまいます。

さらに、大きな客船が就航している島というのは複数の桟橋があることが多いのですが、御蔵島にはひとつだけしかありません。


引用:photoAC

日本海ほどではありませんが伊豆諸島近海も冬は海が荒れるため、12月〜2月はかなりの確率で船が欠航となります。

島の近くまでは行けたとしても、接岸することができないのです。

そのため、竹芝を出港する際は、年間通してほとんどの便が「条件付き出港」となっています。

以前は夏場でさえ1/2の確率、冬場はほとんど着岸できないと言われていたのですが、2014年6月に「かめりあ丸」から「橘丸」へと代替わりし、船が新しくなってからは着岸率が安定してきました。

それでも、冬から春にかけての船の着岸率は5割を切ることが多いと言われています。

ここ数年間の冬期の就航率を平均すると、3割〜4割程度になっています。

ということは、1週間のうち2日。

3〜4日に1回着岸できるかどうかということになりますね。

一方、夏場は台風の発生状況に左右されるものの、平均すると8割程度の着岸率となっています。

下記は、平成29年と平成30年の実際の就航率を表にしたものです。

東海汽船「橘丸」 御蔵島就航率
年度 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平成30年度 27% 45% 52% 63% 68% 67% 82% 73% 60% 53% 80% 40%
平成29年度 29% 27% 61% 78% 95% 83% 89% 87% 68% 58% 58% 40%

※参考:広報みくら

こういった理由から、おすすめの時期はドルフィンスイムのベストシーズンとイコールと言えるのです。

御蔵の洗礼 「八丈流し」とは

東海汽船「橘丸」の航路は、東京(竹芝)〜三宅島〜御蔵島〜八丈島という順で伊豆諸島南部の島々を経由していきます。

御蔵島で着岸することができず、下船できなかった場合は必然的にそのまま八丈島まで行くこととなります。

これを通称「八丈流し」と呼んでいます。

御蔵島以外の島は、よほどのことがない限りは着岸できる港です。

ところが御蔵島だけは島の近くまでは行くことができても、桟橋に船を着けることができないということも珍しくはありません。

というか、むしろ”日常茶飯事”です。

着岸できなければ、もちろん下船することはできません。

その場合はどうなるかというと、そのまま乗船し続け八丈島に向かうこととなります。

これが通称「八丈流し」と呼ばれるもので、リピーターであれば誰しも一度は経験するいわば洗礼のようなものなのです。

でも、諦めるにはまだ早い!!

八丈島からは、今度は逆順に八丈島〜御蔵島〜三宅島〜東京(竹芝)と戻っていきます。

つまり、御蔵島に接岸するチャンスがもう一度あるのです!

実は、わたしもこの「八丈流し」の洗礼を受けたひとりです。

わりと着岸率の高い7月の時期でしたが、運が悪かったようです。

その日は目で見ても白波がはっきりと確認できるような海況でした。

案の定、着岸を試みるも残念ながら着けることができず、そのまま八丈島へ。

八丈でUターンし、いよいよ2回目のトライ。

大げさかもしれませんが、この時は天に祈る気持ちでした。

このときはなんとか船員の方の頑張りにより着岸、下船ができ、無事にドルフィンスイムもすることができました。

もし八丈流しにあってしまった場合は、諦めずにラストチャンスに祈れば上陸できるかもしれませんね!

ちなみに2回目も叶わなかった場合は、そのまま竹芝に戻ることになります。

伊豆諸島をめぐる長い長い「クルーズ」となるようです。

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御蔵島のベストシーズンまとめ

御蔵島に行けるかどうかは、正直なところ運次第・・・

それでもたくさんの人が御蔵島を目指すのは、それにも勝る魅力がある島だからです。

就航率のよい6〜10月のベストシーズンを狙い、天気、海況に恵まれることを祈りつつ、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

いつでも容易に行ける場所ではないだけに、上陸して島の良さを体感できた時は喜びもひとしおですよ。