ゴルフにおける正しいトップの位置

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ゴルフにおける「トップ」とは「アドレスで構えてからバックスイングでクラブを振り上げ、振り下ろす前に一瞬止まる位置」または「バックスイングからダウンスイングの切り返しのタイミングで止まる位置」を言います。

よくゴルフ中継などを見ていると、プロゴルファーがトップの位置を確認しながらスイングチェックしている光景を目にします。

石川遼プロは、ショットが乱れると必ずトップの位置を確認し、スイングプレーンの修正を図ります。石川プロがお父さんにトップの位置を指摘される場面も何度も放送されたりしましたね。

これだけ見ると、ゴルフのスイングにおける「トップの位置」というのはとても重要なように感じますが、果たしてそうなのでしょうか?

また正しいトップの位置とはあるのでしょうか?

今回は、ゴルフにおける「トップの位置と重要性」についてご紹介しようと思います。

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ゴルフのトップに「正しい位置」はない!

結論から言うと、アマチュアゴルファーにおける「トップの位置」というのはそれほど重要ではありません。

なぜなら、スイングにおけるスイングプレーンの角度は、個人個人の体格や前傾角度などに影響するため「全ての人がこの角度」というのがないからです。

トップの位置はスイングプレーンの角度次第なので、例えば同じ7番アイアンを使用したスイングだとしても、ある人はとても高い位置に、ある人はとても低い位置にあります。

アメリカPGAツアーでも活躍しているプロゴルファーのリッキーファウラーは、トップの位置が低いことで有名で、ドライバーなどは完全な横打ちです。

それでも精度の高い力強いショットを打つのですから、トップの高い低いなどはショットの精度、打球にはあまり関係ありません。

プロゴルファーがトップの位置を確認するのは、自分のスイングプレーンやトップの位置が練習でしっかりと確立している状態であり、ラウンド中のショットの乱れ、つまりスイングプレーンの乱れを修正するための手段の一つとして「トップの位置」を確認しているからです。

プロゴルファーはスイングプレーンの確認のために「トップの位置」を使用している
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ゴルフにおける正しいトップ

アマチュアゴルファーにおいて「トップの位置」はそれほど重要ではありません。高くても低くてもそれは個人差です。

ですが「トップにおける左手首の角度」は重要です。

トップにおける手首の角度

トップにおける左手首の角度とは2種類あります。
当ブログでは以下のように表現します。

  • 親指側、小指側に動く角度=手首の横の角度
  • 手のひら側、手の甲側に動く角度=手首の縦の角度

今回説明する手首の角度は「手のひら側、手の甲側に動く角度=手首の縦の角度」です。

アマチュアゴルファーの練習を見ていると、トップでの手首の縦の角度が手の甲側に折れていたり、手の平側に折れている人を多く見かけます。

手の甲側に折れている人は手に力が入りグリップを握り過ぎている人、手のひら側に折れている人は力まず軽いスイングを心掛けようと逆にグリップの握りが甘くなっている人です。

トップにおける「手首の縦の角度」はアドレスで構えたときの角度から動かしてはいけません。アドレスで構えた角度のままトップで維持します。

左手が甲側に折れている:グリップに力が入りすぎ
左手が手のひら側に折れている:グリップの力が甘すぎ

手首の角度をキープする方法

アドレスで構えたときの手首の角度をキープする方法が「アーリーコック」です。

手首のコックのやり方とタイミング」でも説明しましたが、アドレスで動き出してからすぐにコックを始めることで、手首と脇が固定されるので手首が折れることがありません。

逆に手首のコックが遅いと、右手でダンベルを持ち上げるみたいに手首を返すことができてしまうため、トップでの手首の角度もおかしくなってしまいます。

私がスイングのお手本にしているレッスンプロの谷将貴さんは、レッスンDVDの中で「適切な手首の縦の角度が維持できていると、スイングのトップの姿を右から見たときに腕とクラブがほぼ一直線になる」と解説しています。

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必ず「腕とクラブが一直線」になる必要はありませんが、目安としてできるだけ「腕とクラブがほぼ一直線」となるように心がけましょう。

ゴルフの練習場には大きな鏡がありますので、アドレスからの手首の縦の角度を維持してトップを作り、腕とクラブがほぼ一直線となることを確認してください。数回その形を作り、その時の感覚を覚えてから、実際にゴルフボールを打つ練習をしてみましょう。

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