多くの人が憧れる、野生のイルカとのドルフィンスイム。
一生に一度は体験してみたいですよね。
実は、東京都内にも野生のイルカが生息していることをご存知でしょうか。
海外に行かなくても、都心から数時間船に乗ればイルカに会えるところがあるのです。
ここでは、週末にイルカと泳げると最近話題の「御蔵島」のドルフィンスイムについて、ご紹介いたします。
都内に野生のイルカっているの?
もっとも有名なのは、世界自然遺産にも登録された小笠原諸島ですが、そのほかにも伊豆諸島の御蔵島や利島にもイルカがいます。
小笠原は近海の広いエリアで生活するイルカですが、御蔵島は島の周囲に棲みついているイルカです。
島に根付いて生活していることから、「根付きイルカ」とも呼ばれています。
利島も同様とされていたのですが、ここ近年、イルカがお出かけしまい島の周りを探しても見つからないという時もちらほらあるようです。
一方、御蔵島には100頭以上のイルカが棲んでいるため、遭遇率は100%に限りなく近いといわれています。
もちろん、野生のイルカなので「必ず会える」とは言い切れませんが、広範囲を探さなければならない小笠原と比べれば高確率でイルカに出会うことができるのです。
これはなんとも魅力的な話ですね!
御蔵島に棲むイルカの種類とは
小笠原も利島も御蔵島も、一緒に泳げるイルカは同じ「ミナミハンドウイルカ」という種類です。
水族館のイルカショーによく出てくる「バンドウイルカ(ハンドウイルカ)」の親戚です。
全身がグレーなのはどちらも同じですが、ミナミハンドウイルカは成長するとお腹のあたりに斑点が出てきます。
ハンドウイルカに比べると一回り小さく、大きくても体長は3mほどです。
口先もハンドウイルカは丸みがあるのに対し、ミナミハンドウイルカは少し尖っているのも特徴的です。
10頭〜20頭程度で群れをなして行動していることが多く、子育ても群れで行うためシーズンによっては赤ちゃんイルカもみられます。
とても遊び好きで好奇心旺盛なので、ドルフィンスイムで海に入ると一緒に遊んでくれるのです。
ときには、海藻やイカ、タコなどをくわえて泳いでいたり、サッカーでもしているかのようにくわえたものを投げて遊んだりする姿も見ることができるかもしれません。
御蔵島のドルフィンスイムの特徴
ドルフィンスイムと言ったら小笠原を一番に思い浮かべる人も多いかと思います。
小笠原で出会えるイルカと御蔵島で出会えるイルカは同じ種類ですが、ドルフィンスイムには何か違いがあるのでしょうか。
ドルフィンスイムのやり方やルールなどに差があるのかどうかを見ていきましょう。
エコツーリズムのルール
小笠原も御蔵島も自然や生態系を守るためにエコツーリズムを実施しており、それぞれドルフィンスイム・ウォッチングに関しても自主ルールを設けています。
小笠原の自主ルールには次のように定められています。
- ひとつの群にアプローチできる船は、船の大小を問わず4隻までとする(ウォッチングのみの場合も含まれる)
- 2隻以上の船がひとつの群にバッティングした場合は、水中へのエントリー回数を1隻につき5回以下とする。
※ただし、必ずしも5回OKというものではなく、その時のイルカの状況や他船への配慮を考えること。
一方、御蔵島のエコツーリズムでのルールはドルフィンスイムが可能な期間や時間帯などさらに細かい規定が設けられています。
その一例がこちらです。
- 保全促進地域:御蔵島全体と汀線より1kmの範囲
- 利用期間:3/15~11/15(冬期間は休止)
- 利用時間:5:30~17:30(1出港あたり最長3時間)
- 隻数上限:1日あたり45隻(御蔵船30隻、三宅船15隻)
- 1隻当り客数:スイムの場合:13名 / 船上観察の場合:船の法定定員
NPO法人OWSより
このほかにも、「イルカに触らない。触ろうとしない。」、「ホイッスル、ダイビングコンピューターなど、人工音を発する器具は使用しない。」、「水中カメラで撮影するときはフラッシュを使用しない。」といったさらに詳細な自主ルールが決められていますので、ドルフィンスイムを行っているサービスや観光案内所などで事前に確認しておくことをおすすめします。
ドルフィンスイムのボート
小笠原のドルフィン船は、形も大きさもさまざまです。
小笠原ではドルフィンスイムだけでなく、ホエールウォッチングや海中公園などでシュノーケリングを楽しみながら丸一日を船で過ごすツアーがメインとなります。(※おがさわら丸の入出港日には半日ツアーがあります)
中には、南に50Km離れた母島列島や北に70Kmの距離にある聟島列島など遠征するサービスもあるため、大型のボートで行うところもあるのです。
また、ダイビングを兼ねたツアーも行われているので、ダイビング船でドルフィンスイムをするケースもあります。
これらの船は設備も整い、船内にキャビンやトイレ、シャワーなどがあり、エントリー/エグジット用のステップが設置されていることが多いでしょう。
一方、御蔵島は島の周囲にイルカが棲み、それほど遠出をしないでドルフィンスイムができる島です。
さらに、スキューバダイビングは禁止されているのでダイビング用の大型のボートはありません。
周囲は珊瑚礁というわけでもなく、ゆったりとシュノーケリングできるスポットもないため、ドルフィンスイムに特化しているのが御蔵の特長と言えるでしょう。
そのため、どこのサービスでも小さな漁船で行っています。
これといった設備はなく船には最低限のものだけのシンプルなつくりです。
もちろん、ステップなどもありません。
エントリーは船の側面(右舷、左舷)のヘリから静かに滑り込むようにして海に入り、エグジットのときに船から簡易的なはしごを降ろしてもらって乗船しています。
最初はちょっとびっくりするかもしれませんが、イルカと泳ぎ始めたらすぐ慣れてしまうと思うのでそれほど心配いりませんよ。
小笠原のドルフィンスイムに慣れているわたしも、はじめての漁船スタイルには少々戸惑いました。
でも、気づけば1回、2回とエントリーしているうちにあっという間にスムーズに乗り降りできるようになっていました。
むしろ、全員乗り込んだらササッと移動しイルカのそばでまたすぐエントリー!という身軽さがとても快適にさえ感じてきました。
大型のボートよりも小回りがきくため、ドルフィンスイムには向いているかもしれませんね。
ドルフィンスイムツアーの予約
御蔵島のドルフィンスイム船は宿泊施設が船を所有、あるいは提携しています。
小笠原は宿泊施設とドルフィンスイムは別々に予約することが多いですが、御蔵島では宿とドルフィンスイム船はセットです。
(村営の御蔵荘、バンガローに宿泊する場合は例外的に複数の船から選ぶことが可能です。)
御蔵島の宿は2019年8月現在、全島で6軒と村営のバンガロー7棟だけしかありません。
宿泊先が決まっていないと御蔵島には上陸さえできないルールになっています。
ドルフィンスイムの予約は宿泊施設を予約する際に同時に受け付けていますので、行くと決めたらまず宿を確保してしまいましょう。
宿泊施設 | 提携の ドルフィンスイム船 |
電話番号 | その他情報 |
---|---|---|---|
宿 まるい | こうえいまる 広栄丸 だいはちそうえいまる 第八惣栄丸 |
04994-8-2318 | 素泊まり1泊3,000円〜 1泊2食付き8,000円〜 ※抽選予約方式 |
お宿 山じゅう | こうしんまる 幸晋丸 |
04994-8-2525 | 1泊2食付き7,600円〜 |
村営宿泊施設 御蔵荘 |
※希望の船を選択 | 04994-8-2555 | 1泊2食付き8,700円〜 ※抽選予約方式 |
民宿 鉄砲場 | だいさんこうえきまる 第三鴻益丸 |
04994-8-2209 | 1泊2食付き8,750円〜 |
お宿 にしかわ | シリウス ネイチャーツアーズ |
04994-8-2106 | 1泊2食付きで8,000円 素泊まりは要問合せ |
ゲストハウス MITOMI | だいななみとみまる 第7三人海丸 |
04994-8-2273 | 素泊まり1泊4,500円 ※抽選予約方式 |
村営 ふれあい広場 バンガロー施設 |
※希望の船を選択 | 04994-8-2022 | 素泊まり1泊2,000円〜 |
どちらもご自分の希望と合う場合はいいですが、もし片方が希望と異なる場合は宿、ドルフィンスイムのどちらかを基準に選ぶ、あるいは船を選べる御蔵荘、バンガローに宿泊することとなります。
数が少ないうえに大きなホテルなどはなくどこも収容人数も多くないため、週末や夏のピーク時などはかなりの激戦となります。
他の旅行などと同様先着順の施設だけでなく、予約抽選を行っているところもあります。
宿泊施設についてはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、参考にしていただければと思います。
参考 御蔵島の宿&ドルフィンツアーを一覧でご紹介!激戦のハイシーズンは早めの行動が鍵!
御蔵島に行く場合、連休や人気シーズンなどは特に早めに計画し、数ヶ月前から予約しなければ確保するのがむずかしいのでご注意を。
御蔵島でのドルフィンスイムの仕方とは
ドルフィンスイムの仕方については、小笠原も御蔵島もそれほど差がありません。
ボートでイルカを探し、遊んでくれそうなイルカと出会ったら海に入って一緒に泳ぎます。
海に入るタイミングやボートに上がるタイミングなどはすべて船長さんの指示に従い、慌てず、でも素早く行動するのがカギです。
- 桟橋にあるはしごからボートに乗り込みます。
※あとの人が乗りやすいよう、乗ったら奥へ! - 出港後、イルカが見つかったらシュノーケルやマスク、フィンなど素早く泳ぐ準備を。
※合図があるまでは飛び込まずガマン! - 船長さんが良いポジション、絶好のタイミングを見て合図を出してくれるので、指示通りに静かに入水します。
※船長さんは”その道のプロ”です。船のどちら側から入水するか、どの方向に泳げばいいか、などの指示をくれるのでその通りに従うのがコツ! - 水中でイルカを探し、見つけたら上へ下へ、クルッと回ってみたりして一緒に泳ぎましょう。
※夢中になりすぎて周りの人とぶつからないように注意! - イルカがスーッと去っていく場合は無理に追わず、水面からボートを確認します。
※時には群れが戻ってきたり、別の群れが近くにいることもあるので、船長さんの指示をうかがいましょう! - 船長さんから乗船の合図が出たら船に戻ります。
※船の後方にはスクリューがありとても危険なので、絶対に後ろには回らないように! - 次なるイルカを探して出発!(何度か繰り返す)
- 遊び終わったら港に戻り、ドルフィンスイム終了です。
小笠原では、ツアーが行われる時間いっぱいまでイルカを探し、見つけることができれば何度もトライすることができます。
御蔵島では、イルカにストレスを与えないようエコツーリズムのルールに則って行われるため、どの船も出港は1日最大2回(午前・午後)に制限されています。
また、1出港あたりの最大利用可能時間は3時間まで、およびエントリー回数は8回までとされている点も御蔵島ドルフィンスイムの特徴です。
わたしたちを癒してくれるイルカたちにも、ストレスなくお互いに楽しめる時間にしたい、そんな島の方々の思いを感じますね。
ドルフィンスイムにベストシーズンはあるの?
誰しも気になる「ベストシーズンはいつ?」という問題。
せっかく行くならいい時期に行きたいと思うのは当然のことですよね。
御蔵島のドルフィンスイムにベストシーズンはあるのでしょうか。
その答えは「Yes」であり「No」であり・・・
はっきりしない答えになってしまいました。
というのも、御蔵島のイルカは”根付きイルカ”なので季節にかかわらず島にいます。
時期を問わず、100%とは言い切れないまでもかなりの高確率で出会うことができる場所です。
しかし、注意すべき点は「エコツーリズムのルール」と「着岸率を含めた海の状況」。
上でも書きましたが、御蔵島では自主ルールとしてドルフィンスイムができる期間を3月中旬から11月中旬に限定しています。
また、春先、秋口は海が荒れやすく、また台風の発生率が高いため大型客船が着岸出来なかったり、ドルフィンスイムができる海況でなかったりするリスクがあります。
その一方で、その時期だからこそ受けられるメリットももちろんあります。
そのため、ベストシーズンについては歯切れの悪い回答となってしまうというわけです。
わたしは、何に重きをおくかで決まると思っています。
基本的には、ドルフィンスイムが解禁されている期間、かつ大型客船の着岸率が高い6〜10月をベストシーズンとしておすすめしているのですが、”優先したいこと”別に考えるとさらに時期を細分化することができます。
先程の回答ではあまりにも曖昧過ぎるので、ここでは目的別に考えるわたしがおすすめするベストシーズンをご紹介したいと思います。
スケジュールの確実性最重視でとにかく野生のイルカと泳ぎたい!
海が比較的安定しているのは6〜8月です。
平均すると70〜80%くらいは大型客船が就航出来ています。
着岸率としては9月も悪くないですが、台風シーズン真っ盛りですので確実性を考える場合、避けた方が無難でしょう。
平成29年〜30年の着岸率はこちらで一覧としてご紹介していますので、ぜひご覧ください。
参考 御蔵島に行くならベストシーズン以外ありえない!自信をもっておすすめする理由とは
特に梅雨が明けた7〜8月はお天気も安定し海も穏やかになるので、青空のもとドルフィンスイムができる機会も多いです。
透明度の高い海は太陽の光を浴びてより一層きれいに見えますので、気持ちよいスイムができますよ。
イルカ大接近!?遊びたさMAXのイルカと泳げるかも!?
「観光客のピークを過ぎるとイルカが人馴れしてしまう・・・」
という話をちらほら耳にします。
ドルフィンスイムを体験したことがある人は、もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
大型客船の着岸率が上がると、当然ながらドルフィンスイムをしにやってくる観光客はどんどん増えてきます。
シーズン初めはイルカも遊びたくて仕方ないといった感じでも、だんだんと人間と遊んでいるうちに飽きてしまう。
これがいわゆる「人馴れ」です。
科学的根拠は今のところなく、いろいろな時期に来るリピーターや島の人の感想に基づいて伝えられている”ウワサ”のようなものです。
しかしながら、中にはドルフィンスイム船の船長さんにもそう感じている人がいるようなので、”ウワサ”と取るか、”まこと”と取るかはあなた次第です・・・
引用:photoAC
さて、もし本当に「人馴れ」があるかもしれないと思い少しでも好奇心旺盛なイルカと泳ぎたい、ということならば、ベストシーズンはピークが訪れる前、3月中旬から6月をおすすめします。
きっとイルカもドルフィンスイム解禁の日を待ち望んでる・・・かもしれませんね!
3〜5月は海が安定していないので、着岸率の低さやドルフィンスイム船の出航可否などのリスクは覚悟の上、臨んでみてください。
また、海の中も荒れている可能性があるので、初心者よりは経験のある中級以上の方向けの時期と言えるでしょう。
空いている海で存分にドルフィンスイムを楽しみたい!
来島者数だけを見ると3月や11月は他の月と比べて少ないですが、この時期は大型客船の着岸率もその分悪く50%前後となっています。
せっかくなら、着岸率も良く、かつ空いている時期を狙って思い切り楽しみたいですよね。
そこでおすすめしたいのが「梅雨」の時期。
特に6月中の「平日」です。
6月は祝日もなく、まとまった休みが取りにくいこともあり、さらに連日雨が降る季節。
ですが、着岸率がググッと一気に上がるので、週末は意外にもそれなりに混雑しています。
それに比べ、平日は観光客が少なく、ドルフィンスイムを行うボートの数もまばらになります。
人の数が少なくなるので、遊びたい盛りのイルカは近くまで寄ってきてくれたり、長い時間遊んでくれたりすることもあるようです。
生まれたての赤ちゃんイルカに会いたい!
御蔵島のイルカの出産シーズンは5月のゴールデンウイークあたりから7月上旬くらいがピークです。
早ければ5月中から、赤ちゃんに会える可能性がありますよ。
生まれたばかりのイルカの赤ちゃんは、おなかに「胎児線」と呼ばれるシワのような線を見ることができます。
生まれたてホヤホヤの赤ちゃんイルカは小さいながらに泳ぎはうまく、好奇心旺盛!
いろいろなものに興味を持って泳いでいます。
大人のイルカ以上に人に近寄ってくることもあるのです。
小さな小さな体の赤ちゃんイルカはとても愛らしいですよ!
でも、どんなに手が届く距離まで来ても、決して触ったりせずそっと見守ってあげてくださいね。
冷たい海はイヤ!水温が高い海で身軽にイルカと遊びたい!
御蔵島は東京から見れば南にありますが、常夏の島、南国とは少し異なります。
春と秋は水温が下がり、ウエットスーツを着用していないとすぐに体が冷えてしまいます。
ウエットスーツを着る場合、空気を含んでいるため潜ってもどうしても体が浮いてしまうのでウェイト(おもり)を腰につける必要があります。
スキューバダイビングをする人は慣れているかもしれませんが、ノンダイバーにとっては結構ストレスに感じる人もいるでしょう。
そういう場合、できるだけ身軽にラッシュガード程度のもので海に入りたいですよね。
引用:photoAC
そんなあなたにおすすめなのは、真夏の時期、7〜8月です。
お天気が悪いと水温が低いというときもありますが、この時期の晴れた日であれば水温は25度を超えてきます。
そのくらいの温度であれば、ラッシュガードでも寒さを感じることは少ないでしょう。
ボートの上では風を受けて体が冷えることがあるため、ウインドブレーカーやパーカーなどの防寒着があると安心です。
ただし、ドルフィンスイム初心者、泳ぎの初心者は夏でもウエットスーツを着用していたほうが浮力の確保や体の保護にもなるので安全に過ごせますよ。
ドルフィンスイムにCカード(認定)は必要?
ドルフィンスイムは空気の入ったタンクを使用しないため、本来資格も認定も必要ありません。
ドルフィンスイマーはノンダイバーでもまったく問題ないのです。
しかしながら、世の中にはドルフィンスイムに関連した認定(Cカード)が存在しているので、最後にいくつかご紹介いたします。
- PADI Dolphin Snorkeling&Skindiving(ドルフィン・スノーケリング&スキンダイビング)
- PADI DOLPHIN SKIN DIVER(ドルフィン・スキンダイバー)
- PADI ENJOY WITH DOLPHIN(エンジョイ・ウィズ・ドルフィン)
- PADI HEART OF DOLPHIN -DOLPHIN SWIM-(ハート・オブ・ドルフィン(ドルフィンスイム))
- PADI Swims Together With A Dolphin(スイム・トゥギャザー・ウィズ・ドルフィン)
- PADI HEART OF DOLPHIN -DOLPHIN PHOTO-(ハート・オブ・ドルフィン(ドルフィンフォト))
- PADI Dolphin Swim with Monofin(ドルフィンスイム・ウィズ・モノフィン)
- PADI Dolphinswim Lover(ドルフィンスイム・ラバー)
ここに挙げたものは、野生のイルカの知識を学んだり、ドルフィンスイムのスキルの習得、環境について、ドルフィンスイムでの写真撮影の仕方、などイルカと泳ぐときに役立つ知識や技術を学べるコースになっています。
リストの最後に挙げた「Dolphinswim Lover」は御蔵島について知り、御蔵のイルカと楽しく泳ぐためのマナーや安全などについても学べるものですよ。
規定の学習を修了し、PADI(ダイビング・スキンダイビングの世界規模の指導団体)に申請するとイルカの写真があしらわれた認定カード(Cカード)を発行してもらえます。
コースによって、ノンダイバーでも取得できるもの、スキューバダイビングのCカード保持者対象のものと受講資格があるので、興味があるかたはお問い合わせしてみてください。
外部サイト PADI ディスティンクティブ・スペシャルティ・コース
ひとつ難点を挙げるとしたら、費用面です。
Cカードを取得するコースでは、ドルフィンスイムが何本かできるくらいの金額がかかります。
章のはじめにも書きましたが、特別認定を受けていなくてもドルフィンスイムは可能です。
Cカードの取得にはある程度費用がかかりますので、その点をしっかりと考慮することをおすすめします。
わたしは、イルカのことやドルフィンスイムのことをもっともっと学びたいと思い、以前御蔵島に行った時に「DOLPHIN SKIN DIVER」を取得できるツアーに参加し、Cカードを取りました。
ドルフィンスイムの基礎はもちろんのこと、個体識別されている御蔵島のイルカのこと、御蔵島の自主ルール、環境なども幅広く楽しく学ぶことができ、とてもよい勉強ができました。
学習内容についてはベースの部分は規定通りでも、プラスαの部分はコースを開催しているショップごとにそれぞれ特色があると思います。
取得を考えようという方は学びたい内容や得たいスキルなど、自分に合うものをぜひ見つけてみてくださいね。