僕はクロスバイクと同じくらいロードバイクにも乗っています。
最近は、通勤メインなのでややクロスバイク寄りですが、それでも休日にロードバイクで遠出したりトレーニングで山登りもします。
つい先日開催された地元の大会では、上級者コースでなんとか50位以内に入ることができました。参加人数が毎年増えて、いつの間にか日本でも最大級の大会になってきてレベルが明らかに高くなっています。
で、久しぶりにロードバイクの大会に参戦して、ロードバイク界隈の変化に驚いたことがありました。
それは「エアロロードが多くなってる!」ということでした。
今回は、スポーツバイク(ロードバイク)のひとつでもある「エアロロード」について、少し詳しくご紹介したいと思います。
エアロロードバイクの特徴
エアロロードとは、エンデュランスロード、グラベルロードなどと並ぶロードバイクのカテゴリーのひとつです。
外観(見た目)
写真でもわかるとおり、平べったいフレームとホイールが特徴です。
性能(メリット)
空力性能(風の抵抗を受けない性能)が高く、平坦路などの高速域で走りが安定します。
長くスピードを出す局面で性能を発揮するため、タイムトライアルやトライアスロンの自転車競技などで使用されているバイクです。
「自転車のフレームだけでそんなに空気抵抗は変わるの?」
と思うかもしれませんが、これが結構変わります。
実際に軽量ロードバイクとエアロロードを乗り比べると明らかなのですが、風を切って走る感覚があって高速走行がかなり安定します。
トップスピードが上がるというよりも「楽に高速域に到達できて安定する」というメリットがあるのがエアロロードの特徴です。
デメリット
反面、フレームがガッシリと重くなりがちなので、ヒルクライムなど軽さを求められる大会では敬遠されています。
ですが、最近ではエアロロードでも軽量化が進んでいて、ヒルクライムの大会でも乗る人が増えてますね。
あとは、
値段が高い!!
これにつきます(笑)
本物志向のエアロロードに乗るとなると、最低100万円以上は覚悟しないとですね。
エアロロードが流行っている理由
最近では山登りのヒルクライムの大会でもエアロロードを使用する競技者が増えてきました。
エアロロードが流行っている理由はいろいろあります。
- 技術の進化でフレームが軽くなってきたこと
- 平坦路で体力を温存してクライムに余力を残す
- トライアスロンが流行っている
- デザインがカッコいい!
技術の進化でフレームが軽くなってきたこと
エアロロードのデメリットとして車体重量が重くなることがありました。
従来の軽量ロードバイクが、フレーム&フォークで1,000グラム前後であるのに対し、エアロロードは2,000グラム近くと重さが際立っていました。
フレームの構造上重くなるのは仕方ないのですが、この重さが山登りには足かせとなるため、クライマーには敬遠されてきました。
ですが、最近のエアロロードはとても軽くなっています。
フレーム&フォークでも1,500グラムを切る自転車もあり、技術の進化でまだまだ軽くなりそうです。
車体の重さでデメリットがなければ、高速性能の高いエアロロードの選択肢もグッと広がります。
平坦路で体力を温存するという考え方
「平坦な道で体力を温存するという考え方」も、エアロロードを人気にした理由のひとつです。
というのも、ヒルクライムの大会でも平坦な道を走ります。
常に斜度のきつい坂道が続くわけではないし、山にたどり着く前には平坦な道を長い時間走る場合もあります。
僕が先日参加した大会は、ヒルクライムのピンポイントの大会なのでほとんどが上り坂ですが、それでも斜度8%を超える部分はあまりありません。
つまり、坂道といってもそれほど斜度のキツくない部分では「高速性能の高さ、いかに体力を使わずに速く走るか」が求められるということです。
平坦な道で楽にスピードが出せればその分体力を温存できます。
山登りの最大の難関ポイントやアタックをかけるポイントで体力を残すためにも、「平坦な道でいかに体力を温存することができるか?」という考え方が流行りつつあります。
休日に、山を目指して平坦路を走る人が増えたのも、エアロロードの流行りを後押ししてますね。
トライアスロンが流行っている
自転車やマラソンブームもあり、トライアスロンの競技人口も急増しています。
トライアスロンは、スイム・バイク(自転車)・ラン(マラソン)の3種類の競技を連続して行うスポーツですが、そのバイクで使われる車種が「エアロロード」です。
トライアスロンをする人は、練習でバイク(自転車)も乗るし、自転車の大会にも頻繁に参加しています。そこでエアロロードに乗る人が増えたわけですね。
デザインがカッコいい!
あとは単純に、デザインがカッコいい!
エアロロード独特のガッシリとしたフレームにロゴの入っているホイール。見た目だけでも速そうでカッコいいです。
ロードバイクブームもあり、エアロロードに乗っているだけで「一段階上のこだわり感」みたいなものもあって、自転車乗りがハマっているわけですね。
エアロロードの人気車種
エアロロードで人気の車種を紹介します。
本物志向のエアロロード
本物志向のガチ(めっちゃ高い)エアロロードブランドです。
「CERVELO(サーヴェロ)」
「SCOTT(スコット)」
「FELT(フェルト)」
といったブランドが有名ですね。
どのブランドもフレームの剛性感があって軽量。平坦路でも山道でもオールラウンドに使うことができます。
特に平坦路でのエアロ効果は抜群です。
お手頃価格のエアロロード
エアロロード(もしくはロードバイク自体)の入門として、お手頃価格のエアロロードもあります。
10万前後で手に入るフルカーボンのエアロロードもあります。
安かろう悪かろうではなく、性能もしっかりしています。コンポーネントもSHIMANO105で組んでいたりと、一定以上の基準は満たしているバイクです。
エアロロード超入門としてはこういった自転車でもいいですね。
ただ、、、
本当にエアロロードを乗りこなしていきたいのであれば、100万円以上という値段は覚悟しないといけないですね。。。
エアロロードのまとめ
ここまで、エアロロードの特徴と人気の車種などをまとめてきました。
ヒルクライムの大会を見渡せば、まだまだ軽量ロードバイクの方が圧倒的に多いですが、エアロロードで参加する選手も増えてきています。
トライアスロンの高まりもあって、今後もエアロロードに乗る人が多くなるのは間違いなさそうです。
ひとつ上の走りをロードバイクで実現したいのであれば、ぜひエアロロードも選択肢のひとつに入れてみてください。
特に休日のロングライドから山登りを楽しむ乗り方の時は、エアロロードが楽しみを倍増させてくれるはずですよ。