どこの街にもある大型サイクルショップ「サイクルベースあさひ」
量販店的なチェーン店ではありますが、スタッフの知識も豊富で接客も丁寧。敷居の高い玄人バイクショップとは違い、クロスバイク初心者の方が初めて行くサイクルショップとしてもお勧めのショップです。
そんなサイクルベースあさひから販売されている、激安クロスバイクが「WEEKEND BIKES(ウィークエンドバイクス)」
「どんな場面にも寄り添う自転車」というコンセプトのもと、4万円ちょっとで購入できる初心者のお財布にも優しいクロスバイクです。
でも、安いのはいいけど、気になるのは走行性能や乗り心地。
他のブランドのクロスバイクとはどのように違うのでしょうか?
走行性能や乗り心地という部分も含めて、実際に乗って確かめてみました。
WEEKEND BIKES(ウィークエンドバイクス)の種類
あさひのウィークエンドバイクスは2種類あります。
大きな違いは適応サイズ(普通の人向け、小柄な人向け)の違いです。
WEEKENDBIKES(ウィークエンドバイクス)
- 価格:42,900円(税込み)
- コンポ:SHIMANO 7S
- ギアの枚数:1✕7(7段)
- タイヤ径:700C
- タイヤ幅:32C
- フレームサイズ:470mm、510mm
- 適応身長:470mm(160cm~)、510mm(165cm~)
こちらは、普通サイズのウィークエンドバイクです。
普通サイズでもフレームが2種類あります。
タイヤの径はどちらも同じく700C✕32C
一般的なクロスバイクのサイズです。
WEEKENDBIKES 26(ウィークエンドバイクス26)
- 価格:42,900円(税込み)
- コンポ:SHIMANO 7S
- ギアの枚数:1✕7(7段)
- タイヤ径:26インチ(約660C)
- タイヤ幅:1.25インチ(約32C)
- フレームサイズ:440mm
- 適応身長:155cm~
こちらは、小柄な人向けのウィークエンドバイクです。
「26」とつくように、タイヤの径が26インチ(660C)と少し小さいのが特徴です。
フレームサイズも普通のウィークエンドバイクより短く、155cmより小さい人でも乗りやすいサイズだと思います。
WEEKEND BIKES(ウィークエンドバイクス)の特徴
ここからは、ウィークエンドバイクスの特徴とまとめます。
初心者のためのクロスバイク
あさひのWEEKEND BIKE(ウィークエンドバイクス)は、クロスバイク初心者向けの商品で、クロスバイクに乗るための最低限の装備を揃えたセット商品的な自転車です。
ゴルフで例えるなら、ドライバー・アイアン・パターが揃った初心者向けクラブセットのような位置づけで、ベル、サイドスタンド、リフレクターを標準装備しているのも街乗りを目的とするには嬉しい装備です。
ブランドのクロスバイクにはサイドスタンドやリフレクターはついてないですからね。
自転車単体が安くても、意外とサイドグッズなどでお金を使ってしまうので、文字通り「4万円で乗り出せるクロスバイク」です。
スタイリッシュなカラーリングとフレーム
フレームやカラーリングもスタイリッシュ。
クロスバイクのフォームが際立つ細身のアルミフレームで、ママチャリのような野暮ったいイメージは一切ありません。あくまでも位置づけはクロスバイクです。
走行性能もSHIMANO製1×7段変速を搭載しているので、街乗りでのストップ&ゴーやロングライドでスピードに乗った走りの両方を可能にしています。
英式バルブでママチャリと同じ空気入れが使える
空気を入れるバルブも、クロスバイクには珍しい英式。
クロスバイクには珍しい英式ですが、一般的なママチャリなどと同じバルブですので、今持っている空気入れ(フロアポンプ)がそのまま使えるのも嬉しいですね。
値段も安くて、フレームのフォルムやカラーリングもスタイリッシュなWEEKEND BIKESは、メーカーやブランドなどこだわりがない初心者には、装備も充実していて気軽に購入しやすいという点も含めておすすめできるクロスバイクです。
WEEKEND BIKES(ウィークエンドバイクス)の走行性能
見た目や装備品については申し分なしです。
ここからはウィークエンドバイクスの走行性能のお話し。実際に乗ってみて走行性能と乗り心地を試してみました。
走行性能
ネットなどでWEEKEND BIKES(ウィークエンドバイクス)の評判を調べていると「走行性能がイマイチ」とか「クロスバイク風自転車だ」という評価も少なくありません。
確かに走行性能や一つ一つのパーツをとってみれば、ブランドのクロスバイクには劣るし、攻めの走りをしたときのブレーキングやコーナリングには多少不安を感じます。
でも、値段が違うんだから細かい走行性能はブランドの方が上なのは当たり前というもの。
逆に4万円という値段を考えた時に、これほどコストパフォーマンスの良いクロスバイクはなかなか無いと感じました!
- クロスバイクの軽さを活かした軽快な走り
- キビキビとしたストップ&ゴー
- 段差や砂利道も問題ない32Cのタイヤ
ママチャリからの乗り換えなら、あまりの軽さとスピード感に驚くと思いますよ。
カラーリングや細身のフレームフォルム見ても、とても4万円とは思えないクオリティです。
乗り心地
アルミフレームの剛性もしっかりあって、走行時の振動も気になりません。
もちろんこれもカーボンフレームのクロスバイクと比較してしまえば劣りますが、必要十分の剛性でスピードを出しても振動で手がすぐに疲れるということはありません。
標準装備のサドルが、本格的なクロスバイクほど硬くないので、クロスバイク初心者でもお尻の痛さを気にすることなく街乗りやロングライドを楽しめる乗り心地です。
また、ポジションはクロスバイクのような背中が水平に近いライディングポジションも取れるので、スピードに乗る時もラクに加速することが可能です。
WEEKEND BIKES(ウィークエンドバイクス)のまとめ
良いところ
- 軽くて軽快なスピード感
- しっかり止まるブレーキで挙動が乱れない
- クロスバイクだけど段差や砂利道も問題なし
- ベル、スタンド、リフレクターが標準装備
- 4万円でクロスバイクに乗れる(導入車として文句なし)
イマイチな点
- 7速ギアの1速、7速はあまり使わない
- カゴが標準装備ではない
- ブランドバイクに比べて振動がある
といったところでしょうか。
イマイチな点は、ママチャリやブランドバイクに比べてということであって、例えば振動なども普段乗り、ちょっとしたロングライドなら全然気にならないレベルです。
走行性能・乗り心地の面からも「クロスバイクに乗りたいけど初心者だから導入車がいい」という人にはピッタリの自転車だと思います。
この品質でこの安さを実現できるのは、大型店舗のあさひだからこそだと思っています。
自転車業界は職人気質のところがあります。
その職人気質のこだわりが、自転車の歴史を守り、現代の自転車のクオリティまで高めたことは紛れもない事実です。
ですが、時としてその職人気質がマイナスに働き、安いもの、大量生産されるもの、量販店などを否定する動きが出てくることがあります。そしてそれはとても残念なことです。
クロスバイクに興味がある人にできるだけ購入できる機会が増えるように、馴染みやすいお求めやすい価格のクロスバイクが出てくることは、喜ばしいことだと思っています。
WEEKDEND BIKESは、まさに初心者へのスポーツバイクの敷居を下げた自転車で、お手頃で且つしっかりとクロスバイクの持ち味を出した自転車です。
ちなみに、
WEEKEND BIKESには「20インチのミニベロモデル」もあります。
お店に行けば気軽に試乗できるので、ぜひウィークエンドバイクスにまたがってみて、乗り心地やスタイルを確認してみてください。
初心者こそ万が一の自転車保険
自転車保険というと
「頻繁に乗る人だけでいいでしょ?」
と思うかもしれません。
でも、半分正しくて半分は間違いです。
というのも、
自転車の事故で損害や賠償などのトラブルを起こすのは
- 自転車を日常的に乗るチャリダー
- スポーツバイクに乗り出した初心者
がほとんどだからです。
乗る機会が少ない初心者も意外と事故を起こします。
自転車そのものに慣れていないというのもあるし、クロスバイクやスポーツバイクならではの「乗りにくさ」にも慣れていないからですね。
最近は自転車事故のニュースも増えてきていますが、対人の事故で相手にケガを負わせた場合「数千万円~億単位」での賠償のケースもあります。
また、自転車同士のトラブルで相手がロードバイクの場合、自転車の補填でも数百万なんてこともあり得ます。
そのため、
初心者こそ自転車保険に入っておくべき
です。
車の保険とは違って、
年間3,000円程度で加入できます。
月々ではなく、年間です。
月々だと300円程度でしょうか。
保証やサービスも充実しているので、ロングライドを楽しむ人も、毎日の通勤・通学で使う人も、これからの時代はひとつでも保険に入っておくのが安心です。
自転車保険は有名な保険がいくつかありますが、一番のおすすめは「CycleCall(サイクルコール)」という自転車専用の保険です。
- 自転車事故の賠償責任で支払われる金額は最大1億円
- パンク・故障時の無料搬送サービス
ツーリング中のパンク・故障で乗れなくなったときに「無料搬送」してくれるサービスもついています。ツーリング中に突然パンク!予備のチューブも持ってないって時に電話1本でかけつけて無料で搬送してくるのはめちゃくちゃありがたいです。どちらかというとこちらの方が使うケースが多そうですね。
年間3,400円(月額280円)で保険に入れます。
事故・パンクといったツーリングのトラブルを考えなくてもいいように、入っておいた方がいいと思いますよ!