ゴルフのスイングはリズムが大事とよく言われるし、僕もスイングのリズムは意識しています。
本番ラウンドのコース上では、あれこれ考えだした時点でアウト。気をつける部分を1つか2つに絞って、細かいことは意識せず、とにかくリズムを一定に保つことが本番ラウンドでは重要です。
そのためには、練習場でのスイング練習のときからリズムを意識することも大事です。
僕自身も完璧にできているかと言われるとあまり自信はないのですが、本番のコース上では「リズムよく、テンポよく」を一番に考えてスイングしています。
・・・さて、ここまで「リズム、リズム」と言ってきましたが、スイングにおける「リズム」って一体何でしょうか?
今回は、ゴルフのスイングにおけるリズムと、リズムよくスイングする練習方法をご紹介します。
スイングのリズムとは?
スイングのリズムとはどういうものなのでしょうか?
スイングの一連の動作の速さ
「スイングのリズム」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
おそらく頭の中で描いたイメージでだいたい合っていると思いますが、あえて言葉で表すとしたら「アドレスで構えてからスイングするまでの一連の動作の時間」といったところでしょうか。
- バックスイング
- トップでの溜め
- ダウンスイング
この「振り上げてから振り切るまでの一連の動作がいつも一定で打てること」をスイングのリズムが良いがいいといいます。
ある時はバックスイングだけが極端に早かったり、ある時はトップでの溜めが全然なかったりと不安定になってしまうと、その時その時の状態によって変わる「打ってみないとわからないスイング」になってしまいます。
スイングリズムは人それぞれ
スイングのリズムは人によって様々です。
バックスイングをゆっくり上げる人もいれば、バックスイングが極端に速い人もいます。プロゴルファーを見てもゴルファーによって実に様々です。
ですがプロゴルファーをはじめゴルフが上手い人ほど、自分のスイングリズムが確立されていて、いつどんな状況でも同じリズムでスイングできています。
そしてアベレージゴルファーはスイングのリズムがバラバラです。ミスショットを連発するときはスイングのリズムが悪くなっているときと言ってもいいでしょう。
スイングリズムの練習方法
では、スイングのリズムとはどのように練習して、どう身につけたらいいのでしょうか?
スイングリズムの定義(イメージ)と実際の練習方法についてご紹介します。
スイングリズムのイメージ
クラブを振る練習の前に、自分のスイングのリズムを頭の中でイメージしておくことが大事です。
スイングのリズムは個人個人によって様々なので「これが正解」というものはありませんが、スイングリズムの基本としてよく言われるのは「1、2、3の三拍子のリズム」です。
一時期流行った言い方をすれば「チャー、シュー、メーン!」ですね。かなり古いですが・・・(^_^;)
- バックスイング
- トップでの溜め
- ダウンスイング
各動作のリズムを一定(同じ時間)で打つことによって再現性の高いスイングができるようになります。また、トップでためのできるスイングになるので、上半身と下半身の捻転差によるパワーも生まれ、軽く振っても力強いスイングができるようになります。
私の場合、スイングの速さは割とゆっくりですが、リズムは一定を保つように心がけています。
また、言葉で表現すると正確には「1、2、3!」ではなく、「イチ、ニイ、サ~~~~~~ン!」といった感じです(笑)
- イチ、でバックスイング
- ニイ、でトップの溜め
- サ~~~~~~~ン、でダウンスイング
これについては何とも表現しにくいですが、何となくわかっていただけたでしょうか?
重いものでスイングする
まず試してほしいのが「重いものを両手で持って素振りすること」です。
重い物というか大きいものというか。
僕がおすすめするのは、筋トレなどで使うトレーニング用の「メディシンボール」です。
同じくらいの重さや大きさなら何でもいいのですが、メディシンボールを両手に持って素振りの動作をします。
もう少し重いものでもいいのですが、この練習で「トップでの溜め」のリズムがつかめます。
アベレージゴルファーのスイングが安定しないのは、大体がトップでの溜めができてないケースです。言葉で表現すると「イチ、サン!」で打っているゴルファーがほとんど。良くて「イチ、ニサン!」くらいでしょうか。
トップでのためができないゴルファーは、実は男性に多いです。理由は力があるから。トップからの切り返しで、上半身の力だけで切り返すことができてしまうので、トップでのためができずリズムの悪いスイングになってしまいます。
これを修正するために、上半身だけでは切り返せない重いものを持って素振りすると、トップでの溜め・下半身主導のスイングができるようになります。
ゴルフの練習グッズを使う
メディシンボールを使った動作でリズムの感覚がわかったら、次は実際のゴルフクラブに近い状況で練習します。
その時に活躍するのが、ある程度重さのあるゴルフ練習用のグッズです。
重さのあるスイング用のバッドや、正しいリリースポイントで音が鳴るグッズなどが有効です。重さのあるバッドなどをスイングすることで、自然とスイングがゆっくりとなり、正しい余裕のあるスイングリズムを身につけることができます。
ドライバットは練習場の素振りで、トルネードスティックは家での素振りで使用します。
スマホアプリのメトロノームなどを使って、リズムに合わせて「イチ、ニイ、サン!」でスイングするとスイングリズムがつかみやすくなると思います。もちろんそのときのメトロノームのリズムはとてもゆっくりで。
練習場でアイアンやドライバーでボールを打つ前に、上記のようなグッズで素振りをしてゆっくりリズムを身につけてください。練習の精度も上がり、驚くほど速く上達していきますよ。