ゴルフのGW(ギャップウェッジ)とは?飛んで止まる最強のウェッジ

ギャップウェッジとは

ゴルフのギャップウェッジ(GW)とは、ピッチングウェッジ(PW)とサンドウェッジ(SW)の間の距離を埋めるために設計されたクラブで、名前の通りギャップを埋めるクラブであり、特にアプローチショットでの距離感を正確にコントロールするために使用されます。

アプローチウェッジ(AW)と似たような位置づけですが、広いソールを持ち、スピンをかけやすいフェースデザインが特徴で、飛んで止まる最強のウェッジとも言われています。

最強のウェッジ、、、と呼ばれている割に、日本ではギャップウェッジという名前も有名ではなく、使っている人もあまりいないですよね?

このページでは、ギャップウェッジがなぜ最強と呼ばれるのか?また、なぜアマチュアゴルファーにその名前が流行らないのかについても説明します。

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ギャップウェッジの特徴

ギャップウェッジは以下のような特徴をもつクラブです。

特徴
ロフト角 ギャップウェッジのロフト角は、通常50~54度の範囲です。48度前後のピッチングウェッジと58度前後サンドウェッジの間に位置します。
デザイン ギャップウェッジは広いソールを持ち、砂やラフからのショットを容易にするよう設計されています。また、重心位置が高く、スピンをかけやすいフェースデザインが最大の特徴です。
飛距離 飛距離はゴルファーの技術やスイングスピードによって異なりますが、通常はギャップウェッジは90ヤードから110ヤードの距離をカバーします。飛距離的にはピッチングウェッジ寄りです。
弾道 高くスピンの効いたソフトな弾道で、ピッチングウェッジ並みに飛んだ後、真上からポトリと落ちて止まります。
そもそもウェッジの定義は結構曖昧で、ピッチングウェッジ以下のクラブについては「ロフト角50度、バウンス角10度」などと細かい数字で言われることもあります。
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ギャップウェッジのメリット、デメリット

ギャップウェッジのメリットとデメリットをまとめました。

ギャップウェッジのメリット

転がりが少なく距離調整が容易です。100ヤード以上残っているアプローチで、グリーンの端にピンが切ってあり、ピンポイントでボールを落とさなければいけないようなときに効果を発揮します。

また、柔軟な球筋(弾道)の対応が可能で、高い弾道から低く抑えたショットなど弾道を打ち分けることができて、どちらもしっかり止まるショットになります。

ソールが広いため、ラフやバンカーからのアプローチショットも、コントロールしやすく飛距離のあるショットが打てるようになります。

ギャップウェッジのデメリット

重心位置が高いためフェースの芯に当てにくく、ギャップウェッジの性能を引き出すためには、正確なダウンブロースイングといった相応の技術が必要です。

また、転がらずピタッと止まるため、ピッチエンドランが狙いにくいというデメリットもあります。

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ギャップウェッジはプロ仕様のピッチングウェッジ

雑誌などでは、「GW(ギャップウェッジ)はピッチングウェッジ(PW)とアプローチウェッジ(AW)の中間を埋めるクラブ」と説明されています。

ですが、最近のギャップウェッジの役割は距離を埋めるものではありません。

ひとことで言うと、GW(ギャップウェッジ)はプロ仕様のPW(ピッチングウェッジ)というゴルフクラブです。

重心位置が高く扱いは難しいですが、キャリーで飛んだ後の転がりが少ないので、距離の計算がしやすいウェッジとして世界のトッププロが愛用しています。

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なぜギャップウェッジはプロに人気があるのか?

PGAツアーでは、グリーンの端にピンが切ってあることがよくあります。

ピンの手前が深いバンカーだったり、ピンの奥が傾斜のついた下り坂でその先がウォーターハザードなんてシチュエーションがよくあります。

いくら精度の高いショットが打てるプロとはいえ、転がりまで正確に計算するのは難しいです。そのときの天気・気温・湿度でもグリーンの状態は変わります。

そんなときに転がりまで計算に入れるPWよりも、高く上がって真上から落とすことのできるGWの方が距離調整がしやすくピンが狙いやすくなります。

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ギャップウェッジはシングルゴルファーでも難しい

一方で、フェースの芯となる重心位置が高めに設計してあります。

ゴルフクラブは重心位置が高くなるほど扱いが難しくなります。

最近のゴルフクラブは低重心化が進んでいます。

上から打ち込むダウンブロースイングよりも、ボールに対して水平に打ち込むレベルブロースイングが主流だし、簡単だからです。

重心位置が高いということは、フェースの芯が高いということ。

よほど正確にダウンブローで打ち込まないと、クラブの芯にボールが当たりません。

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高弾道でPW並みの飛距離のあるショットも、ボールがクラブの芯に当ってこそです。芯に当たらなければ精度の高いショットは打てません。

アマチュアが打つと重心位置より低い部分でインパクトするため、トップ気味のショットになり低くてスピンのない弾道になってしまいます。

だから世界のトッププロに好まれるし、アマチュアにはレベルの高いウェッジなんです。

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ギャップウェッジのまとめ

ここまで、ギャップウェッジについて特徴、メリット、デメリットや、ギャップウェッジの必要性についてまとめました。

ギャップウェッジとは具体的にはどういうクラブかというと、以下のようなクラブになります。

ロフトが50度前後でバウンス角が10度、フェースが広くスピンのかけやすいウェッジです。はっきりとした定義はありませんが、このようなクラブがギャップウェッジと呼ばれます。

紹介したキャロウェイのギャップウェッジは、ギャップウェッジの中でも比較的扱いやすくアマチュアゴルファーにも人気があります。重心位置がやや低めに設計されているため、簡単にスピンが効いて止まるショットが打てるからです。

アマチュアゴルファーがスコアを安定させるためには、ピッチエンドランのアプローチショットの方が重要性は高いですが、より一段上のレベルのアプローチショットを身に着けたいなら、ギャップウェッジを導入してみても面白いですね。

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