SHIMANO(シマノ)から2014年8月に発売されたSPDペダル対応のシューズ「SHIMANO CLICK’R(シマノクリッカー)」発売当初から人気があり、2024年8月現在、10年経った今でもクロスバイクを中心に採用されて人気があります。
シマノのクリッカーは、ビンディングペダル初心者でも簡単に着脱できる機能性と、シューズがオシャレでバリエーションも豊富なのが特徴です。
このページでは、ビンディングペダルの特徴とメリット、また実際にクリッカーを使ってみた使用感をご紹介します。
ペダルの種類と特徴
クリッカーとは?SPDペダルとは?
まずはビンディングペダルの種類と特徴について説明します。
ビンディングペダル
ビンディングペダルとは、専用の靴(シューズ)とペダルを固定して、足とペダルが一体化できるペダルのことです。専用靴に付いている「クリート」と呼ばれる接合部をペダルの接合部とはめることで、靴とペダルを固定します。外すときは靴を捻ると外れます。
ビンディングペダルにするとペダリングがかなり楽になります。
靴とペダルが固定されるので、踏み込む力が効率的に伝わるだけでな「ペダルを引き上げる力」も使えるようになるからです。
ペダルを引き上げる力「引き足」がスムーズに使えるようになると、踏み込む力と引き上げる力で常にペダルに力が伝わるようになり、驚くほどぺダリングが楽になりスピードも速くなります。
ロードバイクでは必須アイテムだし、クロスバイクでもロングライドで一度使うと手放せないアイテムになりますよ。
SPDペダル
SPDペダルとは「シマノ・ぺダリング・ダイナミクス」の略で、マウンテンバイク用、クロスバイク用のビンディングペダルになります。
通常のビンディングペダルは、競技用として作られているためペダルと固定するための専用シューズは歩くように設計されていません。
そのため、クリートが大きく歩きにくいので、街乗りやロングライドがてら徒歩で観光といったシーンには不向きです。(ロードバイク用のシューズでガンガン歩く人もいますけどね。ラーメン屋とかだとスッテンコロリンですよ)
対してSPDペダルは、クリートが小さく設計されているため、専用のシューズでも歩きやすくてシューズ自体も街乗りや徒歩の観光に合ったデザインになっています。
ロードバイク用のビンディングペダルに比べれば多少頼りないですが、引き足が十分使えるようになるため、街乗りでもロングライドでも走りが一変すること間違いなしです。
つまり、ロングライドも楽しみつつ、オシャレなシューズで観光も楽むことができるのが、SPDペダルと専用シューズの最大の特徴になります。
SHIMANO CLICK’R(シマノクリッカー)の使用感
SHIMANO CLICK’R(シマノクリッカー)は、シマノが新たに開発した「クリッカー」と呼ばれるビンディングシステムですが、SPDペダルとも互換性があります。
とにかく歩きやすい!
シマノクリッカーを使用してまず感じたのが「めちゃくちゃ歩きやすい!」ということ。
他メーカーのSPDペダル対応のシューズは、カジュアル向けに作られているとはいえ、一般的なスニーカーに比べると歩きにくいものでした。
シマノクリッカーは一般的なスニーカーと同じように歩くことができるので、歩く際のストレスを全く感じません。これなら、通勤・通学・買い物といった街乗りで履くこともできるし、ロングライドで出かけた先で徒歩の観光も楽に過ごせます。
ペダルの着脱が簡単
また、ビンディングペダル初心者が不安になるのがペダルの着脱。特に止まるときにペダルから足が外れなかったらコケるじゃん!と不安になる人もいると思います。
クリッカーは「着脱」もめちゃくちゃ簡単です。
シューズを軽く捻るだけで簡単に外すことができるし、着ける時も手間取らずにカチッとはまります。かといって走行中に外れやすいかというとそんなことはなく、あくまでも外すときだけです。
ビンディングペダルのメリットもしっかり
ビンディングペダルとしての「引き足」の性能も十分に味わうことができます。ロングライドでの疲れ方が変わってくるし、引き足を使って力が伝わるので、自転車で走ることがより一層楽しくなります。この「漕ぐことが楽しくなる」のもビンディングペダルのメリット。
ビンディングペダルのシューズとペダルのセットの中では、金銭的にもリーズナブルで購入できるのも魅力の一つです。
ビンディングペダル入門としてはこれ以上ない商品だと思います。
ロード用のクリートベダルでガシガシ走る人・本格的な競技自転車乗りの人にとっても、また違った楽しみを味わえるペダルセットだと思いますよ。
僕自身は、街乗りでもロングライドでも「歩くシーン」が結構あるので、歩きやすくデザインもいいクリッカーシューズがものすごく気に入っています。