一口に「IT業界」といってもいろんな職種があります。
基本的に、IT業界の職種は高収入・高待遇になりやすいですが、初心者でも簡単に就ける職種から、ある程度専門的な知識・経験が必要な職種までさまざまです。
このページでは、2020年最新版のIT業界の人気職種をランキング形式でご紹介します。職種に必要なスキルや魅力もご紹介するので、ぜひ最後まで読んでご参考にしてみてください。
2020年IT業界の人気職種ランキング
- WEBエンジニア・WEBプログラマー
- WEBデザイナー
- フロントエンドエンジニア
- システムエンジニア(SE)・プログラマー
- セールスエンジニア
WEBエンジニア・WEBプログラマー
IT業界でもっとも人気があり、また都会を中心に需要の多い職種がWEBエンジニア・WEBプログラマーです。
予約システムなどのWEBサービス、ECサイトなどの受注・販売をするWEBサイト、クックパッドなどのユーザー参加型のWEBサービスといった、WEB(インターネット)上で展開されるサービスやアプリの開発を行う仕事です。
広義では、スマホアプリ(iPhoneアプリやAndroidアプリ)開発とも技術的な親和性があるため、幅広く活躍できる職種です。
扱うプログラミング言語も「Ruby、PHP、Perl」といった初心者でも習得が簡単な言語のため、参入障壁が低く、IT業界の経験がなくても転職・就職しやすい職種でもあります。
東京を中心とした若手起業家のベンチャー企業でよく採用される職種で、高収入・高待遇・一攫千金の夢がある職種で、若い人を中心にIT業界では勢いのある職種です。
WEBデザイナー
WEB開発といっても、WEBエンジニア・WEBプログラマーとWEBデザイナーでは仕事内容は結構違います。
WEBデザイナーは、WEBサイトの見た目のキレイさ・使いやすさなどを考えてサイトをデザインする職種です。ECサイトなどの場合は「どうしたらユーザーの購買意欲が湧くか?」といったセールス(売り方)の部分も考えてサイトをデザインします。
基本的なWEBサイトのプログラミング言語の他に
- ユーザーインターフェース(UI/UX)の知識
- 見た人が「心地よい」と感じる美的センス
- サイトで物を売るためのセールス力
といったプログラミングとは別の知識や技術も必要になります。
そのため、WEBプログラマーから比べると経験が必要な職種ではありますが、WEBサイト・WEBアプリ開発の仕事の中では花形の職種であり、誰もが憧れる職種です。
高収入・高待遇の職種でもあり、年収1,000万以上のWEBデザイナーも多いため、WEBエンジニア・WEBプログラマーに続いて人気の職種となっています。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、文字通り「最初と最後」という意味で、WEBサイトやスマホアプリの入力(最初)とWEBサイトの出力(最後)を開発するエンジニアのことです。
要は、デザイナーのデザインをもとに、WEBサイトを構築・コーディングするエンジニアのことです。
WEBブラウザ側で動作する動き(たとえば画像や動画の動き)、スマホに対応したレスポンシブサイトの制作など、JavaScriptやjQueryなどのプログラミング言語を使用して、WEBサイトの動作を開発するお仕事です。
WEBサイトにおける企業のイメージや売り上げは、デザインと動きに大きく左右されます。
また、スマホが急速に普及する中で、パソコンからの見た目とスマホから見た目の両方を考慮する必要があり、どちらから見てもユーザーが理解しやすい・操作しやすいUIを作る技術が求められています。
スマホの普及とともにフロントエンドエンジニアの需要も大きく伸びていて、ここ数年でフロントエンドエンジニアを目指す人・就職する人の伸び率は、IT業界の全職種の中でNo.1です。
需要が多いというのもありますが、JavaScript、jQuery、HTML、CSSといった初心者でも習得しやすいプログラミング言語が主なため人気があるという面もあります。
システムエンジニア(SE)・プログラマー
システムエンジニア(SE)とプログラマーは狭義では違う職種ですが、ここでは「大手IT企業や地方のIT企業で基幹システムを中心に開発するエンジニア」というくくりです。
- 金融機関の基幹システム
- 空港予約システムのバックエンド
- スーパーなどのPOSレジシステム
といった、生活に密着しているシステム全般を扱う職種です。
システムエンジニア(SE)
SEは、システム開発の上流工程を主に担当する職種です。
上流工程とは
- UI(画面・ユーザーインターフェース設計)
- SS(システム設計)
- IT(統合テスト)
- ST(システムテスト)
といった部分です。
システムを導入するお客と一緒になって設計したりテストをします。
SEは、SSまでで設計した設計書の仕様をプログラマーに渡し、プログラマーから出来上がってきたシステム(プログラム)を結合してテスト、お客に納品するお仕事です。
プログラマーよりも知識と経験を必要とするため、プログラマーとして何年か開発を経験した後、SEになる流れが主流です。
大きいシステムの設計やテストなど責任の大きい仕事ですが、プログラマーよりも高収入・高待遇という特徴があります。
プログラマー
プログラマーは、SEから渡されたシステム設計をもとに、プログラムを設計してコーディング(システムを作成)するお仕事です。
- PS(プログラム構造設計)
- PG(コーディング)
- PT(プログラム単体テスト)
といったプログラムひとつひとつを設計・プログラミング・テストして、成果物をSEに受け渡します。
プログラムを細分化することで、初心者から熟練のプログラマーに対して仕事が振りやすいので、IT業界の初心者がまず携わる仕事といえるでしょう。
SEもプログラマーも、大手IT企業や地方のIT企業の職種であるため、IT業界全体から見た人数でいえばSE・プログラマーが一番多い職種になります。
安定して長く高収入を維持したい人におすすめの職種ですね。
セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、要は「IT知識に長けた営業」のことです。
システムの営業では、SEと一緒にお客との交渉をします。
交渉の場で、具体的な開発工数や金額の話をするときに活躍するのがセールスエンジニアです。
ITの基礎的な知識、業界の基礎的な知識がないと、開発工数の見積もりや金銭の交渉はできません。営業の場では、その場その場の対応・決断が求められるため、ITの技術的な部分の判断が必要となります。
大きなシステムの仕事が取れるかどうかはセールスエンジニアの技量にかかっています。
大手IT企業のセールスエンジニアになると、初めてのシステムやプログラミング技術でも、豊富な知識とこれまでの経験により、精度の高い見積もりをその場で判断できるため、お客からも高い信頼を得ることができます。
セールス(営業)という職種のため、対面交渉の技術が必要だったり、報酬も成果主義になりますが、IT業界では一番高収入・高待遇が得られる職種で、年収2,000万以上の人も多いです。
この職種も転職・就職に人気があり、今まで一般企業で営業をしていた人が、プログラミングスクールなどでITの基礎を学びセールスエンジニアに転職するといったケースも多いです。

結局、どの職種が一番いいのか?
IT業界にもいろんな職種があります。
上記の他にも、ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、プロダクトマネージャー、ITコンサルタントなど多種多様です。
ですが、そのどれも今回ご紹介した人気の職種の一部だったり、人気の職種を経て最終的にマネージャーやコンサルタントになっていきます。
今回ご紹介した人気職種の中でも、一番のおすすめは
- WEBエンジニア・WEBプログラマー
- フロントエンドエンジニア
です。
一番のおすすめと言っておいて2つ選んでますが、WEBエンジニアもフロントエンドエンジニアも親和性が高く、扱うプログラミング言語も似ています。
この2つの職種は
- 初心者でも習得しやすい(就職しやすい)
- これから長く続く需要がある
- 高収入・高待遇
といった特徴があります。
初心者から転職・就職を考えるときにも就きやすい職業であり需要もあります。WEBやスマホは将来的にまだまだ伸びるジャンルなので、長く安定して稼げるようになる職種です。
僕自身、初心者でプログラミングスクールに通い、最初はWEBプログラマーとして就職しました。
今では仕事の経験値も上がり、WEBマネージャー・システムエンジニアとして、さらに上のレベルの職種を任されています。もちろんその分収入もアップしています。
転職・就職を考えたときに、より有利に進めるために「プログラミングスクール」はおすすめです。
プログラミング言語を覚えるのは誰でも独学でできますが、仕事として使えるプログラミングスキルを学ぶためには、より実戦(仕事)に近い形でアプリやサービスを作るしかありません。それは個人ではできませんが、プログラミングスクールなら可能です。
本気で人気のIT職種に転職・就職したいのなら、ぜひプログラミングスクールでその職種で使うプログラミングを学んでみてください。