ロードバイクの種類と特徴を解説!初心者が選ぶべき一台はどれ?

ひと言でロードバイクと言っても色々なジャンルに分けられます。

  • レースに特化した本気モデル
  • 長距離に特化した快適モデル
  • 旅やロングツーリングを意識したモデル

ロードバイクを購入するときは、試乗したときの乗り心地やデザインなどの重要ですが、その前の切り分けとして「どういった目的に使うのか?」を明確にすることが大切です。

では、ロードバイクにはどんな種類があって、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?

ここでは、ロードバイクの種類と特徴を大きく分けて解説。さらに、初心者が選ぶべきロードバイクの種類についてもご紹介します。

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タイプ別ロードバイクの種類5選

ロードバイクの種類については、自転車業界やネットの情報を見てもいろいろ分かれるのでややこしいところです。

どこまで細かく定義するのか?といった部分で分け方が変わってくるのですが、ここでは乗るシチュエーションや道路状況などに分けて「タイプ別のロードバイクの種類」として以下の5種類に分けました。

  1. エンデュランスロード(オールラウンド)
  2. エアロロード(TTバイク)
  3. ヒルクライムロード
  4. グラベルバイク(オフロード)
  5. ツーリングバイク

エンデュランスロード(オールラウンド)

エンデュランスロードバイクは、いわゆる「一般的なロードバイク」です。

いろんな路面状況での長距離走行に適したロードバイクで、スピード、安定性、快適性を兼ね備えたオールラウンドの自転車と言えるでしょう。

タイヤ幅は28C(28mm)前後のバイクが多く、アスファルトの道路、歩道から、荒れた路面、砂利道、段差などにも対応できる特徴があります。また、フォークやフレームも、道路からの振動を軽減された設計と素材が使われていることが多いです。

走行中のライド姿勢も疲れにくいポジションが考えられていて、無理なく長時間乗ることができる快適性もあります。

スピード走行を極めたり、ヒルクライムでの攻めた走りをする、といったような専門性に特化した自転車ではありませんが、一般ライダーがロードバイクを楽しむために「全てを兼ね備えたロードバイク」がエンデュランスロードです。

エアロロード(TTバイク)

エアロロードは、スピードを追求するためのロードバイクです。

自転車に使用されている素材、コンポーネントから、空気力学を考慮した設計など「いかにスピードを保持するか」に特化した自転車と言えるでしょう。

タイヤ・ホイールにも特徴があり、細く切り立ったようなタイヤ幅で、道路との接地面の摩擦軽減が考慮されています。また、ポジションはアグレッシブな前傾姿勢を保ち、空気抵抗をより小さくするための配慮がされています。

スピードに特化しているため、平坦なコースではスピードを最大限発揮できますが、重量が重くなりがちで、起伏のある上り坂などヒルクライムには不向きです。また、ポジションが辛く、長時間の快適ライドにも向いてません。

エアロロードとTTバイクは細かく定義すると違ったバイクになるのですが「スピードを追求するためのロードバイク」という基本姿勢に変わりなく、メリット・デメリットも同じような感じです。

ヒルクライムロード

ヒルクライムロードは、その名のとおり「ヒルクライム(山岳の登り)」ライドを追求したロードバイクです。

フレームにカーボンファイバーや超軽量のアルミニウムが使用されて、車体重量を極限まで軽くしています。また、コンパクトなギア設定で幅広いギア比を備えていて、起伏が激しく勾配が目まぐるしく変わる路面状況でも、効率的なペダリングを保持することができます。

ライディングポジションは、ロードバイクの中では直立に近いポジションとなり、後輪にウェイトがかかりやすいため、急坂での安定性とスピード向上につながります。

一方で、平坦な地形では、スピード性能としても空気力学的にも、快適にスピードを出すことができません。ライディングポジションも登坂向きであるため、平坦がメインの長時間ライドにおいては快適性が劣ります。

グラベルバイク(オフロード)

グラベルバイクは、舗装された道路とともに、未舗装の砂利道、石畳の道路、土の上などのダート道、平坦だけど凹凸が多く路面状況の変化が激しい道路などに適したロードバイクです。

頑丈なフレーム素材とフレーム構造によって、荒れた路面からのダメージに耐える特徴があります。また通常のロードバイクと比較してライディングポジションが直立向きなので、荒れた路面でも柔軟なハンドリングを可能としています。

タイヤ幅は砂利道などに耐えられるために32mm~40mm前後と通常のロードバイクより太くなっています。パンクのリスクが軽減されるほか、凹凸のある路面でもグリップ力の向上とバランスの安定性の向上をもたらしています。

最近のグラベルバイクはかなり進化が進んでいて、舗装されたアスファルトでも他のロードバイクとそれほど遜色ない走りができますが、より高いレベルでの話しとなると、舗装された平坦ではややスピード性能や高速時の安定性に弱い部分があります。

ツーリングバイク

ツーリングバイクは、長距離を楽しむロングライドや、荷物をたくさん積んで旅行やキャンプに出かけるためのロードバイクです。ここまで紹介したロードバイクと少し異なり、競技性よりも利便性や楽しむことに重点を置いた自転車です。

重い荷物の積載に耐えられる頑丈なフレーム構造を持ち、ライディングポジションもほぼ直立に近いポジンションで長時間ライドの疲労軽減と安定性を可能としています。

タイヤ幅は32mm~42mmまでが多く、舗装路、未舗装路、ダート道、歩道などの段差といった、一般的な生活環境で見られる路面に対応できます。

最初から泥除けや荷物を乗せるキャリアなどが付属されているツーリングバイクも多く、荷物をパッキングして長期旅行にでかけたり、山にキャンプに出かけたりと、旅や冒険を求めるライダーに人気があります。

楽しむことが目的として作られているロードバイクのため、平坦路面でスピードを求めたり、ヒルクライムでより軽やかな走りを求めるなどには不向きな自転車です。

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コンペティティブ系ロードバイクとは?

コンペティティブ系ロードバイクとは、競技での使用を前提に作られたトップレベルのロードレースタイプの自転車です。

ロードバイクのレベルも年々進化しているため「コンペティティブ系」という言葉をあまり聞かなくなりましたが、エンデュランスロードと対を成す位置づけのロードバイクとして言われることもあります。

乗り心地のよさよりも車体の軽さ、スピードを出すための性能を重視しているのが特徴です。ここまで紹介したヒルクライムロードもエアロロードという種類ではなく、走りを追求した高スペックで高額なバイクという位置づけなので、ヒルクライムロードでもエアロロードでも、競技仕様のハイスペ自転車は「コンペティティブ系」と分類されます。

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初心者におすすめのロードバイク

ここまで、ロードバイクの種類と特徴について説明してきました。

さて、肝心の「初心者におすすめのロードバイク」といえば「エンデュランスロード」になります。

衝撃吸収性能の高いフレーム素材や設計を採用している他、よりスムーズに走れるようなコンポーネント、ギア設定、安定して走れるように少し太めのタイヤを採用するなど、とにかく「快適に速く走ること」を目的として作られているバイクです。

各自転車ブランドがもっとも力を入れている人気ジャンルでもあり、パーツの種類も豊富で、自分なりのアレンジを楽しむこともできます。自転車自体も、お手頃価格のバイクから乗り心地を追求した高額モデルまで様々な自転車が揃っています。

  • チームでロングツーリングに出かける
  • 山(ヒルクライム、ダウンヒル)を楽しむ
  • 日常の通勤、通学に使う

など、本格的なシーンから日常使いまで楽しめるロードバイクです。

初心者が最初に選ぶ一台としては、いろんなシーンで利用できるエンデュランスロードを購入し、ぜひロードバイクの魅力を存分に楽しんでほしいですね。

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